アイドルグループAKB48の柏木由紀さんは、かつて難病の診断を受けたことがあります。
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2021年6月3日放送の「主治医が見つかる診療所」に出演し、人間ドッグを受けた柏木由紀さん。
なんと、難病の可能性を指摘された…というわけです。
それも将来的には、アイドル活動や日常生活にも支障が出てくるかもしれないそうです。
柏木由紀さんが診断された難病は、病名は何だったのでしょうか?
指定難病で、10万人に1人程度の発症…。もう結論は出ているのですが(「脊髄腫瘍の疑い」「脊髄空洞症の疑い」)それまでにネット上で推測されていた可能性とは?
うわー、これは整形外科医じゃないと難しかった!
柏木由紀は、かつて手根管症候群と診断されていた

柏木由紀さんは、元々左手のしびれを感じていて、2020年11月に手根管症候群と診断されたことがあります。
その時の痛みについて、柏木由紀さんは、自身のYouTube動画などでこう語っていました。
半年ほど前から寝る前や横になったとき、お風呂に入っているときに左手が痺れ「めっちゃくっちゃ困ってる」と明かしていた柏木さん。
さらに、首を絞めつけられるような苦しさも抱えており、自身の症状に心当たりがないか、またどの科の診察を受けたらいいのかなどを問いかけていました。
出典:IT media ねとらぼエンタ(2020.11.22)
ファンからのアドバイスも参考にしたのでしょうか。
その後、整形外科を受診した柏木由紀さん。
ついた診断名は、「手根管症候群」でした。
手根管症候群とは、手首の骨と靱帯の間に通っている「正中神経」が圧迫されて痛みやしびれが起きる病気です。
その原因ははっきりしませんが、同じ動作を繰り返すような仕事・スポーツ・生活習慣の人に多いとされています。
また妊娠・出産・更年期の女性や、透析患者にもよく見られます。
参考:公益社団法人 日本整形外科学会
そういえば、ドラマ「のだめカンタービレ」の原作者で漫画家の二ノ宮知子さんも、手根管症候群に悩まされて、一時休業していましたね。
手根管症候群の症状が重くなると、OKサインが出来なくなったり、小さなものを「つまむ」動作が難しくなります。
柏木由紀さんも、服のボタンを留められなくなった・・・などと語っていました。
このときには、病院で注射治療を受けて、症状が軽快していた柏木由紀さん。
手根管症候群ではないとすると、どんな難病の診断を受けたのでしょうか。
柏木由紀の難病が手術対象なら候補の病名はふたつ!
柏木由紀の難病のヒントは?

テレビ番組「主治医が見つかる診療所」の予告では、柏木由紀さんの難病については、こう説明されています。
それは、将来的にしびれの範囲が広がり、ダンスなどの仕事や私生活に支障が出るかもしれない、10万人に1人とも言われる難病。アイドル活動に黄信号(?)が灯るかもしれない状況で、柏木は手術を受ける決断を下すのか。
出典:ORICON News(2021.6.2)
つまり、ヒントをまとめるとこうです。
- 指先のしびれが身体全体に広がる
- 10万人に1人と言われる難病
- 治療法のひとつは手術
うーん、なるほど。
ヒントは少ないですね。
私自身は医療機関で働いているのですが、実は「難病」の定義って難しいです。
国から医療費を助成する「指定難病」以外にも、助成金なしの「難病」や、特定の学会のみが主張する「難病」、ちょっと治療が大変という意味の「難病」・・・といろいろあるのです。
ということは、さておき。
柏木由紀さんが診断を受けた難病の候補を紹介します。
柏木由紀の病名①は、後縦靱帯骨化症?
柏木由紀さんの難病で、診断候補のひとつめは、「後縦靱帯骨化症(OPLL)」です。
この病気は国の「指定難病」のひとつで、進行すれば医療費助成の対象になります。
後縦靱帯骨化症(OPLL)とはどんな病気?

後縦靱帯骨化症(OPLL)とは、背骨の中を上下(縦)に通っている靱帯(後縦靱帯)が固くなり、骨になってしまう(骨化)する病気です。
骨になった後縦靱帯が神経を圧迫するため、最初は指先や首筋、肩周辺の痛みやしびれが生じます。症状が進行すると、しびれや痛みは全身に広がり、歩行障害や排泄困難になる場合もあります。
後縦靱帯骨化症(OPLL)の発症率や治療法は?
参考:難病情報センター
後縦靱帯骨化症(OPLL)の発症率
後縦靱帯骨化症(OPLL)は無症状で経過する例もあり、正確な患者数は不明です。
ただ症状を訴えて整形外科を受診した患者のうち、平均3%程度が該当するとのデータがありますね。
50歳前後の患者数が大多数ですが、30~40代の若年者や60歳以上の高齢者でも発症します。
男女比については、2対1の割合で男性が多いです。
後縦靱帯骨化症(OPLL)の検査方法
検査方法は、X線撮影・脊髄造影・CT・MRIなど。
柏木由紀さんも、番組内でMRI検査を受けています。
後縦靱帯骨化症(OPLL)の治療法
治療法については、経過観察をしながら症状に対処する「保存療法」が基本です。
カラーと呼ばれる固定具で首筋を保護したり、リハビリなどもそのひとつですね。
ただ症状が重かったり、急激に進行する場合は、手術で「骨化した靱帯を取り除くこともあります。
柏木由紀さんと後縦靱帯骨化症(OPLL)
柏木由紀さんが後縦靱帯骨化症(OPLL)と診断された可能性が高い理由はこちらです。
- 指先の痛みやしびれが全身に広がる病気
- 難病指定されている
- 検査にMRIを使用する
- 治療法に手術がある
ただ、「10万人に1人と言われる難病」ではないんですよね。
頻繁に発症する病気ではありませんから、データの見方によってはそう言えるかもしれませんが、どうでしょうね。
柏木由紀の病名②は、多発性硬化症(MS)?
指先のしびれや痛みから症状が始まり、やがてそれが全身に広がっていく・・・。
そんな難病でもう一つ浮かぶのは、多発性硬化症(MS)です。
日本では、落語家の故林家こん平さんがこの病気で闘病していましたね。
多発性硬化症(MS)とはどんな病気?
多発性硬化症(MS)とは、脳や脊髄、視神経に病巣ができることで、様々な症状が現れる病気です。
主な特徴はこちらの通りです。
- 日本での有病率は10万人あたり1~5人程度(最新のデータでは8~9人と推測)※国の「指定難病」で、医療費助成アリ
- 平均発病年齢は30歳前後で、男女比は1:2~3と女性が多い
- 脊髄に病巣が生じると、「手足の痛み・しびれ」「運動マヒ」などの症状が出る。
- 発病後は、再発・寛解(症状が治まる時期)を繰り返し、動けなくなっていく場合も多い
- 検査方法で最も重視されるのがMRI検査
参考:難病センター
いずれも、今回の柏木由紀さんのケースにあてはまりそうな項目です。
ただ、治療法については、服薬や点滴などの薬物治療が中心で、手術の適用は一般的ではありません。
柏木由紀さんには、「手術も選択肢」だと番組の予告では伝えられていましたっけ。
うーん、多発性硬化症(MS)が柏木由紀さんの病名とするのは、少し無理があるでしょうか。
柏木由紀は難病だった!?手術も必要なその病名は何?

柏木由紀さんが「主治医が見つかる診療所」の企画で難病の可能性を診断された!?
これはファンにとって、なかなかショッキングな出来事でしたよね。
ちなみに、柏木由紀さんの病名について、番組側が提示したヒントはこちら。
- 指先のしびれが身体全体に広がる
- 10万人に1人と言われる難病
- 治療法のひとつは手術
これを元に、柏木由紀さんの難病を推測してみると、
- 柏木由紀は手根管症候群の既往あり
- 難病の病名候補は、後縦靱帯骨化症(OPLL)と多発性硬化症(MS)
- 後縦靱帯骨化症(OPLL)は「10万人に1人」より多い有病率
- 多発性硬化症(MS)は手術はあまり一般的でない
実際のところは、柏木由紀さんの病名は何なのでしょうね。
続報を待ちたいと思います。
追記:柏木由紀の診断病名は、脊髄腫瘍の疑い!
テレビ番組「主治医が見つかる診療所」にて、柏木由紀さんに下された診断名は、
- 脊髄腫瘍の疑い
- 脊髄空洞症の疑い
このふたつでした。
国の指定難病ではないものの、10万人に1人程度の発症率であり、とても稀なケースなんだそうですね。
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【画像】柏木由紀さんの脊髄


番組で紹介された画像でも、柏木由紀さんの脊髄の一部に異常があるのがよくわかりますね。
しかも番組終了後に受けた整形外科医の診察では、左足や左半身にもしびれや感覚異常の症状が出ていた柏木由紀さん。
治療の第1選択肢として、手術を提案されていました。
あぁ、そうだったんですか。
専門医での精密検査を受け、しっかり治してほしいですね。