2021年4月から公開されていたユニクロ(エアリズム・ブラトップ)のCMをご存知ですか(1年くらいは流れていたでしょうか)。
描かれているのは、二人で暮らす女性たちの日常風景。
女優の綾瀬はるかさんも、花屋の店員として登場します。
女性向けインナーのCMですから、モデルに女性が起用されるのは当たり前。
でも今回話題になったのは、女性たちの関係性なんですよね。
ユニクロ(エアリズム)の女性たちは、同性カップル・レズビアン(LGBT)なのでしょうか。
画像とセリフから検証してみます。
そして、この新CMについて、賛否両論の意見をまとめました。
ユニクロ(エアリズム)の女性カップルCMの内容とは?百合?
話題になったユニクロ(エアリズム)のCMは、「ふだん着の日が、人生になる。」シリーズの第5弾です。
過去の作品でも、綾瀬はるかさんの日常生活を切り取ったような映像が印象的でした。
さて、今回の主人公は、黒人女性とアジア系女性の二人です。
彼女たちはどうやら二人暮らしで、生活感のあふれる部屋のベッドやソファーでくつろぎ、連れ立って公園にでかけたり、花屋に立ち寄る様子などが映し出されました。
窓のカーテンを揺らすそよ風や、洗濯物の間を吹き抜ける風の描写がさわやかなのも印象的です。
そして二人が身につけているのは、通気性のよいインナー「エアリズム」。
CMの最後には、「風通しのいい世界へ。」とテロップが流れます。
ユニクロ「エアリズム」のCMロングバージョンもありました。現在は非公開で残念・・・。
ユニクロ(エアリズム・ブラトップ)CMの設定は、同性カップル?レズビアン?
このCMのストーリーや設定について、ユニクロは詳細を発表していません。
それにCMの中でも、「同性カップル」「レズビアン」「LGBT」などと明言した部分もないです。
女性カップルとは、感じない視聴者もいるかもしれません。
ただ、いっしょに暮らす主人公ふたりは、とても自然にボディタッチを繰り返します。
相手を大切に思っているんだろうな。
そんな気持ちがにじみ出ているような、距離感なのです。
そしてさらに、決定打はこれです。
花屋に出かけた二人に対し、店員役の綾瀬はるかさんがこう声をかけます。
「もしかして、記念日ですか?」
小声になって照れたように「そうです」と答えたカップルのふたり。
レズビアンかどうかはともかく、特別なふたりだけの関係性がうかがえるのではないでしょうか。
ユニクロの同性カップルCM(エアリズム・ブラトップ)の評判は?
2021年4月14日に公開して早々に、ユニクロ(エアリズム)の新CMはネット上で話題になりました。
ただし、日本のCMではあまり扱われない同性愛や同性カップルを連想することもあり、評判は賛否両論です。
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ユニクロの同性カップルCM(エアリズム・ブラトップ)は良かったとする意見
LGBTに限らず、マイノリティの生きにくさに焦点をあて、それを大企業がメッセージとして発表したことを評価する書き込みが多くあがりました。
女性蔑視的な内容で炎上したテレビ朝日「報道ステーション」のウェブCMとは、だいぶ受け止められ方が違うようです。
報道ステーションの炎上したCMについてはこちら↓
ユニクロの同性カップルCM(エアリズム・ブラトップ)に批判的な意見
一方で、ユニクロ新CMへ批判的な意見もあります。
たとえば、女性カップルの愛情表現が過剰で、かえって偏見を呼ぶのではという心配ですね。
現に、一部の匿名掲示板では、「気持ち悪い・・・」との書き込みもありました。
そしてもうひとつの批判は、新疆ウィグル族問題にかかわるユニクロのスタンスについてです。
これは中国の片隅に位置する「新疆ウイグル自治区」に住む人々に対し、中国政府が人権侵害を伴う弾圧を繰り返しているとされる問題ですね。
欧米各国も注目している中で、ユニクロの柳井正社長の発言がニュースになっていたのです。
「今回のCMが賛否両論になっているのは、ウイグル問題に関する柳井正会長兼社長の発言が尾を引いていることも理由の1つです。4月8日の決算会見で柳井氏は、ウイグル族の人権問題に関して『政治的に中立な立場』であることを理由とし、『ノーコメント』と言葉を濁していました。しかし《政治的な問題ではなく人権問題》などと指摘され、批判の声が殺到。衣服の原材料がウイグル族への強制労働で生産されている…との疑惑もあるため、《ウイグル問題に加担している》とまで言われてしまっています」(芸能記者)
出典:まいじつ(2021.4.18)
まあ、賛否両論のいずれにしても、これだけ世間で話題になれば、CM(広告)としての役割は、まずは果たせたというところでしょうか。
ユニクロCMの女性ふたり(同性カップル)は、LGBTが普通の世界
ユニクロは、今までも社会的な問題に切り込むようなメッセージ性の強いCMをいくつか発表しています。
今回話題になったのは、女性用インナー(エアリズム)のCMでした。
- 主人公は、いっしょに暮している女性二人
- 生活感の溢れる自宅でくつろいだり、二人で出かけたりと日常を自然に描写
- 綾瀬はるか扮する花屋店員より「記念日ですか?」と聞かれ、うなづくシーンもある
- 明言していないが、女性カップル(レズビアン)の日常である可能性が高い
- そして、このCMには賛否両論ある・・・
ちなみに花屋のシーンの後には、綾瀬はるかさんのこんなナレーションが続きます。
「2人がしたいことは、みんなが普段着でしていること。ただ、それだけなのだ」
CMの描写やユニクロの企業姿勢への批判はあったとしても、このメッセージは普遍的だし、とても大切なものだと思います。
それを話題として提供したユニクロ、ちょっと好きになりました。