3月12日(2021年)、情報番組「スッキリ」で、アイヌの人々への露骨な差別発言があったとして、日本テレビが謝罪しました。
差別発言をしたのはお笑い芸人で、アイヌのドキュメンタリーを放映した直後のコントでした。
それも差別発言というよりも、侮蔑的な意味合いの強いものだったのです。
いったい何があったのでしょう?
差別発言をしたお笑い芸人は誰で、言い分は?
アイヌへの差別発言の内容は?
問題の「アイヌへの差別発言」は、アイヌを取り上げた特集の放送直後に流れました。
お笑い芸人「脳みそ夫」さんのコントですね。
詳細はこうです。
出典:スッキリ
出典:スッキリ
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あ、これアウトだわ。
私は出身も現在も北海道に住んでいますが、これはナイですね。
と言うのも、アイヌの人々を「犬」「犬コロ」と蔑んだ歴史的経緯が実際にあるのです。
「あ、犬」とアイヌの人々苦しめた過去
これは北海道の人間として、本当に恥ずかしいことだし、やってはいけないことなのですが、実際に「あ、犬」とアイヌ系の人々をバカにした歴史はあったのです。
アラフォーの私が小学生くらいの頃まで、年配の人たちの中には、こう表現をする人たちがまだいました(札幌近郊の話)。
もう過去の話、というわけではないのです。
これって、差別発言って言うより「侮蔑発言」でしょうね。
「スッキリ」MC加藤浩次の反応は?
このアイヌへの差別発言は、午前中の情報番組「スッキリ」で放送されました。
その後、ネットやSNSで徐々に批判の声が高まり、日本テレビの非難の声が殺到。
報道によると、当日だけで抗議は1000件以上になったのだとか。
日本テレビ側も慌てて、夕方のニュース番組で謝罪をしたのでした。
ただし、
差別発言の内容や、何がイケナイと感じているか
そんな詳細には触れず仕舞いです。
残念ながら、今のところ検証や振り返りはなさそうです。
まあこのあたりの「玉虫色な対応」は、何だかお馴染みって感じもしますね。
ただ、個人的にとても残念だなと思うことがあります。
それは、MC加藤浩次さんの反応です。
このアイヌへの差別発言が放送された直後、加藤浩次さんは、特に何も反応しませんでした。
加藤浩次さんは、北海道小樽市の出身。
アイヌ民族が多く住み、現在も活動を続ける胆振地方の近くなのです。
アラフォーの私よりも年上の加藤浩次さん。
年代的にも、「あ、犬」とアイヌの人々を読んだ歴史を知っている世代のはず。
せめて、地元出身として、強く抗議してほしかった
これが本音です。
いつも狂犬加藤って、ほめられているのにね。
残念に思います。
加藤浩次さんご本人も、そのことを自覚されているのは、それだけは救いですが。
脳みそ夫が謝罪
問題なったアイヌへの差別コント。
ちなみに当事者の脳みそ夫さんが、謝罪文を出しています。
私自身も地元民として、もう一度しっかり考えないとな。
そう思わされた出来事でした。