女子バスケットボールの馬瓜(まうり)エブリン 選手をご存知ですか?
気さくな人柄で、2024年現在はバスケ国際試合の解説やバラエティ番組「ジャンクSPORTS」などにも出演しています。
そうそう、2021東京オリンピックの代表選手に選ばれました。
最近は、両親のどちらかが海外出身で、いわゆる「ハーフ」のスポーツ選手が増えましたね。
馬瓜エブリン さんも、そのひとりかと思ったら、実は違いました。
馬瓜エブリン さんは、ハーフではなく、帰化した日本人なのです。
馬瓜エブリン さんは、元々の国籍はどこの国なのでしょうか。
また、馬瓜エブリン 選手と一緒に帰化すると決意した両親は、どんな思いだったのでしょう。
馬瓜エブリン さんの両親について、仕事や教育方針についてもまとめました。
馬瓜エブリン はハーフではない!
馬瓜エブリン は日本生まれのガーナ人だった
【馬瓜エブリン のプロフィール】
- 名前: 馬瓜 エブリン(まうり えぶりん)
- 名字の由来: 父のガーナ名が「Mawuli(マウリ)」だったため
- 生年月日: 1995年6月2日(2024年現在は2歳)
- 出身: 愛知県
- 家族: 両親(父・母ともにガーナ出身)、妹(馬瓜ステファニー)
- 所属: トヨタ自動車(女子バスケットボール)
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馬瓜エブリン さんの両親は、父も母もガーナ出身です。
ガーナから日本に移住し、そのまま定住していますね。
つまり馬瓜エブリン さんは、ハーフではなく、ガーナ人として生まれました。
両親から恵まれた体格を受け継いだ馬瓜エブリン さん。
妹のステファニーさんと共に、小学生の頃から、運動会では大活躍だったのだとか。
しかし一方では、肌の色や髪の毛、彫りの深い顔立ちをからかわれたり、陰口をたたかれたことも多かったそうです。
馬瓜エブリン さんは、雑誌などのインタビューに応えて、
- なんで自分は、みんなと違うんだろうといつも考えた
- さみしかった・・・
こう振り返っていますね。
そんな馬瓜エブリン さんにとって、バスケットボールは、心の支えだったのでした。
馬瓜エブリン は14歳で日本国籍へ帰化
元々は、馬瓜エブリン 選手の両親がファンだったプロバスケットボール。
馬瓜エブリン さんも、幼いころから、米国プロNBAの試合をテレビで見ていました。
6歳のときから、馬瓜エブリン さんの将来の夢は、「プロのバスケットボール選手」。
NBA選手のユニフォームのレプリカをパジャマにして、ボールを抱えて寝ていたのだとか。
当然、小学生のころから地元のバスケットチームに入り、頭角を現した馬瓜エブリン さん。
中学2年生、14歳のときには、国際大会の日本代表メンバーに選出されるまでに成長します。
ところがそこで問題になったのが、「国籍」でした。
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さて、ガーナ国籍だった馬瓜エブリン さん。
国際大会の日本代表選手になるには、日本国籍が必須の条件だったのです。
馬瓜エブリン )「両親に、この先、日本代表としてプレイしていきたいという気持ちをきちんと伝えました。
生まれも育ちも愛知県の私たちと違い、親にとっては大きな決断だったと思いますが、私の気持ちを受け入れて日本国籍を取ると決めてくれました。
(中略)何十年も日本で暮らして心は日本人なのに、こんな大変な思いをしなければ認められないのかと、歯痒い思いもしましたが、両親には本当に感謝しています」
出典:女子バスケ・馬瓜姉妹:両親はガーナ人、壁を乗り越え日本代表に(事業構想、201.10号)
そうなんです。
馬瓜エブリン さんは、14歳でガーナ国籍から日本人へ帰化し、日本国籍を取得しました。
日本の法律では、未成年で帰化する場合は、必要な条件はこうです。
- 両親(いない場合は父・母いずれか)と共に帰化申請する
- 父か母のいずれかが、日本国籍を持っている(帰化している場合を含む)
つまり、馬瓜エブリン さんの場合は、両親の協力なくては、日本に帰化することができなかったのでした。
馬瓜エブリン の両親はどんな人?仕事は?
馬瓜エブリン の両親のプロフィールや仕事は?
馬瓜エブリン さんの両親については、一般人であり、詳細は公表されていません。
ただ新聞や雑誌などの取材で、記事になった情報を照合すると名前や経歴、仕事は以下の通りです。
- 父の名前: 馬瓜 ニコラスさん
- 母の名前: 馬瓜 フランシスカさん
- 両親ともに、アフリカのガーナ共和国の出身
- 母国でエンジニアをしていた父が留学のために来日
- 2年後に母も来日し、馬瓜エブリン さんを出産
- 父は、愛知県内の自動車部品工場に勤務し、エンジニアの仕事をしている
- 両親は英語を話し、馬瓜エブリン さんとステファニーさん姉妹は日本語
愛知県といえば、自動車メーカー大手「トヨタ」のお膝元。
自動車関連の製造会社には、外国人の技術者も多く働いています。
馬瓜エブリン さんのお父さんも、そのひとりだったのでしょうか。
必要な装備が比較的少ないとされるバスケットボールですが、馬瓜エブリン さんは、小学生時代から頭角を現しています。
きっと遠征など、出費も多かったはず。
それが賄えているということは、馬瓜エブリン 選手のお父さんの仕事は、高度な技術を扱うエンジニア職なのかもしれませんね。
いじめられた馬瓜エブリン へ母が伝えた言葉とは?
子どもの頃、肌の色や体格をからかわれ、陰口をたたかれていたことのある馬瓜エブリン さん。
しかし支えになっていたのは、お母さんのこんな言葉だったそうです。
「何か言われて落ち込むんじゃなく、日本人だけど外国人ということをどう生かすかを考えなさい」という母の言葉。今に至る人生の羅針盤だ。
出典:日本経済新聞(2021.5.2)
欧米やアフリカ系の両親を持つ子どもたちは、アジア系日本人とは体格が異なる例が多いです。
肌の色もそうですが、ひとりだけ背が高かったり、筋肉が発達している・・・。
これを理由に「いじめられた」という体験談は、テレビに登場するハーフタレントからも、よく耳にしますよね。
同じように辛い思いをした馬瓜エブリン さん。
しかしその身体的特徴を利点と考え、バスケットボールに打ち込んでこれたのは、両親の教育方針が影響しているのでしょうね。
【女子バスケ】馬瓜エブリン はハーフじゃない!帰化する前の国籍や両親の仕事は?まとめ
2021東京オリンピックの女子バスケットボール代表に内定した馬瓜エブリン さん。
その風貌から、海外にルーツがあることが見て取れます。
では最近多い「ハーフ」の選手かと思えば、それも違いました。
- 馬瓜エブリン はハーフではない。
- 両親ともガーナ人で、馬瓜エブリン を含めて、日本に帰化した。
- 父の仕事はエンジニアで、愛知県内の自動車部品工場で働いている・・・
そして、見た目の違いでいじめられたとき、馬瓜エブリン さんにかけた母の言葉が印象的でした。
日本人だけど外国人ということをどう生かすかを考えなさい
多様性を尊重することの大切さが指摘される現在、「外国人」を「女性」や「若者」、「障がい者」と置き換えても良さそうです。
ともあれ、馬瓜エブリン さんの今後の活躍が楽しみですね。