May Jさんがあれほどまでに、ネット上で叩かれたのは、なぜだったのでしょう。
2014年公開のディズニー映画「アナと雪の女王」の日本向け主題歌を担当し、一躍有名になった歌手May Jさん。
のびやかな歌声で、いくつものJ-popソングをカバーし、「カバーの女王」などと話題になりました。
その一方で、May Jさんをめぐって、強烈なバッシングも巻き起こりました。
SNSでの誹謗や中傷が頭から離れず、何も言えなくなってしまった時期もあったそうです。
2021年にはデビュー15周年を迎え、新たにオリジナル曲を連続リリースしたMay Jさん。
そして2022年6月20日には、10歳年上の俳優 尚玄さんとの結婚も発表しています。
2024年現在もぼちぼち活躍中…。
久しぶりにメディアに登場したMay Jさんを見て、「Let It Go」がヒットした2014年当時を思い出しました。
今振り返ると、May Jさんが叩かれた理由は、大きく分けて二つ。
「本人の勘違い発言」と「相対音感の存在」について、まとめました。
May J.が「カバー曲」の女王と呼ばれるまで
日本人の父とイラン人の母を持つMay Jさん。
子どもの頃から作詞作曲も手がけ、2006年にCDデビュー。
元はというと、洋楽色の強いR&Bシンガーとして、May Jさんは活動していました。
そんなMay Jさんが広く注目を浴びたきっかけは、Sugar Soulのヒット曲「Garden」を2009年にカバーしたことです。
今のアラフォーから上の世代にとっては、本当に懐かしい人気曲ですよね。
その後、May Jさんは、2012年6月に放送されたバラエティ番組「関ジャニの仕分け∞」に出演。
カラオケ企画に挑戦し、圧倒的な歌唱力で26連勝を達成したのです。
この番組で「歌うま女王」として、May Jさんは、一気に知名度を上げています。
またこれをきっかけに、J-popソングのカバーアルバムを数枚リリース。
それがヒットしたため、May Jさん=「カバーの女王」のイメージが浸透したのでした。
「Let It Go」もMay Jのカバー曲と誤解された
May Jさんの転機は、2014年に訪れます。
同年に公開されたディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌歌手として抜擢されたMay Jさん。
担当した「Let It Go」(エンドソングバージョン)は、日本中で繰り返し流れました。
そしてこの曲で、May Jさんは、2014年のNHK紅白歌合戦にも出場していますね。
しかしその一方で、May Jさんは思いがけない批判にさらされることになったのでした。
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「Let It Go」には、プロモーション戦略として、ふたつのバージョンがありました。
ひとつは、声優も担当した松たか子さんが歌う「劇中歌」バージョン。
そしてもうひとつは、May Jさんが担当する「エンドソング」バージョンです。
May Jさんに期待された役割は、プロモーション活動として、「Let It Go」をあちこちで歌うこと。
声優に徹する松たか子さんにはその役割はなく、メディアでの出演もありませんでした。
ところが、世間ではそれを誤解する人々がいたのです。
- 松たか子さんの歌なのに、May Jがしゃしゃり出て歌っている
- ディズニー映画のヒットに便乗している
SNSにはそんな誹謗中傷が溢れたのでした。
May Jさんの「カバーの女王」イメージも影響したのでしょう。
松たか子さんの「Let It Go」をMay Jさんがカバーしている・・・
当時SNSやネットニュースに書き込まれた批判は、そんな誤解に基づくものも多かったのでした。
なぜMay J.はネットで叩かれたのか
May J.が叩かれる理由①本人の発言が「勘違い発言」と話題に
ヒット曲をカバーしている歌手は多いですし、それが代表曲になる例もあります。
それにもかかわらず、May Jさんが大バッシングを受けたきっかけは、本人の発言でした。
2016年6月放送のバラエティ番組「謝りたい人がいます。~恩師にありがとうSP~」での出来事です。
ゲストとして主演したMay Jさんは、番組内でこう話したのです。
(NHK紅白歌合戦について)「小さい頃からの夢の舞台。今年、歌えたらいいですね」
(大晦日のスケジュールについて聞かれ)「いまから空けてあります。仮で『紅白』と書いてあります」
出典: 「謝りたい人がいます。~恩師にありがとうSP~」(2016.6.19)
このMay Jさんの発言が切り取られ、「勘違い発言」として、ネット上で大批判されたのでした。
- 松たか子の曲なのに、カバー歌手が紅白歌合戦とは図図しい
- カバー歌手のくせに勘違いしている・・・
しかし実際には、その発言に続けて
「まだ、わからないですけど。少しずついろんな舞台を経験できたらと思います」
と、語っていたMay Jさん。
本当は謙虚な気持ちだったのでしょうに、ねえ。
May J.が叩かれる理由⓶相対音感の生かし方を間違えた?
May Jさんは、かつてインタビューに応えた際、
「自分は、相対音感がずば抜けて優れている」
そう語っていました。
相対音感とは、音と音の高さの関係を正確に把握する能力です。
言い換えれば、音程を正しく読み、それを再現する技術ですね。
この相対音感が存分に発揮されたのは、May Jさんの「歌うま女王」でした。
カラオケ採点マシンが評価するのは、オリジナリティのある歌い方ではありません。
譜面を正確に再現し、ぶれないことが高得点につながるのです。
正確な音程が取れる相対音感に加え、安定した声量だったMay Jさん。
カラオケの採点に繰り返し挑戦するうちに、その能力は高められていったことでしょう。
そう、音楽の先生の歌声のように、です。
May Jさんが歌うカバー曲や「Let It Go」は、
- 歌はうまいけど、心に響かない
- 薄っぺらく感じる
SNSやニュースサイトのコメントでは、そんな評価もありました。
これはMay Jさん自身の責任というよりも、マネジメント担当者がプロモーション方法を間違えた印象です。
May Jさんは、相対音感を生かして、確かにカラオケ番組で知名度を上げました。
でも、オリジナリティを削り取られた一面もあったのではないでしょうか。
May J.はオリジナル曲で再起できるか(May Jが叩かれる理由まとめ)
2021年でデビュー15周年を迎え、4か月連続でシングル曲をリリースするMay Jさん。
今までのMay Jさんを振り返ってみると、
- カバー曲で注目された
- 相対音感を生かしてカラオケ番組で知名度を上げた
- 大ヒットした「Let It Go」はカバー曲ではなかったが、世間に誤解された
- テレビでの発言が意図しない形で切り取られ、ネット上で叩かれた・・・
May Jさんは、歌が「正確で上手」なので、世間に叩かれた珍しい歌手なのです。
ということは、他の誰にも歌いこなせないようなオリジナル曲に巡り合えれば、再起の可能性は十分にありそうです。
リリースされる新曲の行方が楽しみですね。