かつてロングラン放送されていたJTのCM、「想うた」シリーズをご存知ですか?
人が人を想うとき、それはすべてうたになる
こんなコンセプトで、同期入社の新入社員、郷里の母と息子、同世代の仲間たち、遠距離恋愛のカップルなどのストーリーが展開されてきました。
ちなみにこれらは、全て連作のショートストーリー。
シリーズ第5弾では、姉妹の絆がテーマでした。
出典:JT公式ホームページ
「おねえちゃん、ちょっと待ってぇな」
ズンズンと前を歩いていく姉へ、妹がこう呼びかけるあのCM。
姉妹を演じた女優は誰だったのでしょう?
そして、CMソングを歌っているのは?
JTの「想うたCM」姉妹を想う編とは?
登場人物は、大人になった姉妹。
ふたりは共に、別々の場所で美容師として働いています。
姉妹は幼い頃は仲が良く、妹はいつも姉に憧れ、お姉ちゃんのマネばかりして育ちました。
そんな姉が美容師になったのに感化され、妹も美容師の道へ。
妹は、美容師の世界で評価され、大会にも出るようになります。
その一方で、姉はうまくいかないことばかりで、認められない日々を送っています。
努力が実らない。
誰にも求められていない。
妹は、あんなにすごい美容師になったのに・・・
そんな悩みを抱えて帰ってきた姉へ、妹はこう言います。
「お姉ちゃん、髪を切って」
出典:JT公式ホームページ
妹が差し出したのは、手作りの「ヘアカット券」。
それは、幼い頃に美容師ごっこをしていて、姉が妹に渡したものでした。
出典:JT公式チャンネル
お姉ちゃんはしっかりものだけど、プレッシャーも強くて、慎重にならざるを得ない。
冒険はできないし、みんなの立場や気持ちも無視できない。
ワガママは言えない。
一方で、妹は・・・。
天真爛漫に、思ったことはすぐに行動する。
チャレンジできるから、前にどんどん進んでいく。
あぁ、姉妹あるあるですね。
私は長女なので、「お姉ちゃん」の気持ちを想うと、胸が締め付けられるような切ない気持ちになります。
長女って、いろいろ損な役回りなんです。
それにしても、この「JT想うた」姉妹編。
お芝居とは思えないほど、自然な、日常を切り取ってきたような描写です。
姉や妹を演じているのは、どんな女優・役者さんなのでしょう。
JT「想うた」CMの姉役は、石井 杏奈
石井 杏奈のプロフィール・経歴
- 名前: 石井 杏奈(いしい あんな)
- 生年月日: 1998年7月11日(2024年に26歳)
- 出身: 東京都板橋区
- 血液型: O型
- 事務所: LDH JAPAN
元々はダンサーで、2020年に解散したE-girlsのメンバーでした。
石井 杏奈さんのダンス歴は小学2年生からで、小学5年生で大会に出場し、スカウトされています。
その後は、雑誌「ニコ☆プチ」のモデルに起用された他、2012年には「私立バカレア高校」で女優デビューしています。
ドラマ出演作は、GTO(2012年)やチア☆ダン(2018年)など。
また2021年には、「ガールガンレディ」や「ゆるキャン△2」へ出演しました。
映画でも、「ソロモンの偽証(2015年)」や「たたら侍(2017年)」などに出演。
あ、「世界から猫が消えたなら(2016年)」にも出ていたんですね。
ちなみにJT「想うた」シリーズでは、主人公(北村匠海)の彼女・妻役として、複数のストーリーに出演しています。
JT「想うた」CMの妹役は、古川 琴音
古川 琴音のプロフィール・経歴
- 名前: 古川 琴音(ふるかわ ことね)
- 生年月日: 1996年10月25日(2024年に28歳)
- 出身地: 神奈川県
- 事務所: ユマニテ
JT「想うた」(姉妹編)の設定とは逆ですね。
妹役の古川 琴音さんの方が2歳年上です。
ちなみに古川 琴音さんも、元々はバレエに打ち込んでおり、それが女優・役者への道へ繋がっています。
姉役の石井 杏奈さんも、ダンサーとしての経歴とキャリアがありますもんね。
バックグラウンドに共通項があり、それがJT「想うた」での息の合った演技に繋がったのでしょうか。
ちなみに古川 琴音さんは、女優として既に頭角を現しています。
デビュー直後に主演した短編映画「春」(2018年)は、「京都国際映画祭2018」で、クリエイターズ・ファクトリー・最優秀賞を受賞。
また出演した映画「偶然と想像」は、今年2021年に第71回ベルリン国際映画祭に出品。最高賞に次ぐ審査員大賞「銀熊賞」を受賞したのです。
女優・俳優としての単体の受賞ではないものの、評価されているということでしょう。
テレビドラマでも、「NHK連続テレビ小説エール(2020年)」や「この恋あたためますか(2020年)」など、話題作に出演しています。
あ、映画「こんな夜更けにバナナかよ(2018年)」にも出ていたんですね。
これは、札幌出身の主人公の実話で、映画では大泉洋(札幌出身)が演じました。
札幌出身者(私)としては、何だか親近感がわきます。
JT「想うた」CM(姉妹編)の挿入歌を歌うのは誰?
出典:沖縄島ガール
JT「想うた」と言えば、ノスタルジックなメロディに、心をキュッとつかまれるような、切ない歌詞のBGMが特長です。
ズバリ「想うた」の題名で、音源配信も開始されましたね。
ちなみに姉妹編の挿入歌を担当しているのは、女性歌手の「thea(テア)」さん。
長野県の出身で、小さい頃から歌うことが大好き。
10代の頃に一度、オーディションで注目されるも、自身の希望する方向性ではなかったんだとか。
アイドルデビューでも、誘われたのでしょうか。
でも諦めきれなかったのでしょう。
その後、進学で上京し、SNSへ弾き語りを投稿したところ、JT「想うた」に関わっていたキヨサク氏の目に留まったのでした。
向かって左がキヨサク氏、右がtheaさん 出典:沖縄島ガール
そしてこの「想うた」は、キヨサクさんが作曲・プロデュースしたもの。
彼は、沖縄の音楽ユニット「MONGOL800」のボーカル&ベースですね。
「小さな恋のうた」とか、「あなたに」とか、モンパチと言えば単刀直入で、心に直接届くような楽曲がたくさんありましたっけ。
ちなみに、「想うた」(姉妹バージョン)のサビの歌詞はこちら。
(中略)
自分があって 個性的な妹
人の意見にそっと 合わせる私
ぜんぜん違うのに 同じ道
いつの間にか ライバルみたい
二人の違いが 差に見えて
私だけが 憧れてると思ってた
いつの間にか 話すこともなく・・・
「姉妹を想う」歌詞(出典:JT公式ホームページ)
2019年に公開されたJT想うた(姉妹編)ですが、現在も多くの支持を集め、テレビCMとしても現役です。
そして次に公開された、「夫婦を想う編」にも繋がっていく話でもあります。
普段は飛ばしてしまうのですが、手を止めて見入ってしまう数少ないCMのひとつなのです。